いつものように朝を迎えた。
体が重かった…。
昨日のことを思い出すだけで吐き気がした…。
でも、あたしは…改めて直にお礼を言いたかったから…頑張って行こうと重い体を起こし…
制服に身を包み…髪をゆるくしっかり巻いて、いつもより濃い化粧をし…鏡の前で笑顔を作り…

「今日も変わらない…」
そう、呟き…リビングに向かった。

「ゆめ〜おはよ♪」
朝から鼻歌をうたいながら、朝ご飯を作ってるテンショウの高いお母さんは、とてもうざいし苦手だ…。
「おはよ」
あたしは、素っ気なく返事をした。
「ゆめ!あんた顔色悪いはよ?」
そう言って、あたしの顔を見つめている。
あたしは、焦ってしまった…だけどお母さんに知られたくないっと思い、
「化粧が濃いから、そう見えるだけだよ。」
と、微笑んだ…。
「あらそう?笑」
お母さんは、また調理をしだした。あたしは、これ以上ここに居ると気付かれてしまうと思い、朝ご飯を食べずに学校に行くことにした。