武田さんが怪訝そうな表情をみせたので、私はすかさず話を変えることにした。
「あ、明日からでしたよね?新入社員」
私達のときもそうだったが、新入社員は、初めの1ヶ月間は研修として各部署の洗礼を受け、怒涛のゴールデンウィークを無事乗り切ったあと、正式に配属部署が決定される。今年もその時期がやってきたのだ。
「ここには2人配属になったぞ」
「2人も来るんですかぁ……」
自分でもびっくりするくらい嫌な声が出た。
昔から「後輩」という存在がキライなのだ。慕われたこともないし。
それが2人も入ってくるなんて……。
といっても、確実に1人は辞めるだろうと踏んでいる。
なぜなら武田さんが厳しすぎるから。
「高畑、少しは先輩らしく振舞うんだぞ」
急に先輩らしくなれとか無理がある。私だってこの部署にきて日が浅いし、分からないことだらけなのに。
「へぃ。頑張ります……」
と、言いつつも、心の中では
新人が入ってこようが私には関係ないし、どうでもいい。指導なんて、全て武田さんがすればいい。
そう思っていた。
「あ、明日からでしたよね?新入社員」
私達のときもそうだったが、新入社員は、初めの1ヶ月間は研修として各部署の洗礼を受け、怒涛のゴールデンウィークを無事乗り切ったあと、正式に配属部署が決定される。今年もその時期がやってきたのだ。
「ここには2人配属になったぞ」
「2人も来るんですかぁ……」
自分でもびっくりするくらい嫌な声が出た。
昔から「後輩」という存在がキライなのだ。慕われたこともないし。
それが2人も入ってくるなんて……。
といっても、確実に1人は辞めるだろうと踏んでいる。
なぜなら武田さんが厳しすぎるから。
「高畑、少しは先輩らしく振舞うんだぞ」
急に先輩らしくなれとか無理がある。私だってこの部署にきて日が浅いし、分からないことだらけなのに。
「へぃ。頑張ります……」
と、言いつつも、心の中では
新人が入ってこようが私には関係ないし、どうでもいい。指導なんて、全て武田さんがすればいい。
そう思っていた。