「やっば」

気づいた時には、時刻は23時。
気を取り直して、再びシャーペンを握りしめる。

そして、新しいページに日記を書き始めた。

「4月、1日、晴れ……今日は、」


だ、だめだ……

全 く 思 い つ か な い 。


中学時代から現役のシャーペンを放り投げる。
どう頑張っても1行が限界だ。


まぁ、いっか。
1ページまるまる埋めてこいとは言われなかったし。


そう言い聞かせて、油染みのついた『私のメモ』をカバンに仕舞って


「お風呂も歯磨きも明日やろう」


眠りについた。


やっぱり私は、正真正銘の馬鹿野郎だ。