「些細な事で良い。簡単でも良い。何かを書き記すんだ。細き流れも大河となる。毎日続けることが大事だ!」

武田さんは、声高らかに言った。

私はその言葉を反芻し、頭の中で


“1年前に提出すべきだった、たった3枚のレポート用紙”

と、

“これから3ヶ月間、毎日書き綴らなくてはならない「私のメモ」”

を天秤にかけた。