毎日、毎日があ~本当にめんどくさい。
女子高校に通う私は、放課後部活が終わると、毎日30分に一本しかない電車に乗らないと自宅に帰れなかった。
電車にゆらゆら揺られながらまた30分乗車。
これを毎日繰り返してると段々何しに高校きてるんだからわからなくなってきた。
勉強は正直嫌いでテストは赤点逃れたらラッキーだなとか思ってたし。
部活は陸上部にいたんだけど推薦で入学してるから安全圏ですぐに高校も決めた分受験の苦しさは周りよりは感じず気楽に過ごせた中学時代の思い出がある。
なんか懐かしいな。
だけど一つ失敗したのは共学じゃなかった。
大好きな陸上毎日やれてラッキーとか思ってたけど仲間は皆女子。
女子、女子、女子だらけ。
振り向いても女子だよ。
高校入って青春してやるとか思ってたのは夢のまた夢だったんだわ。
電車で偶然恋にめぐりあう?
ないない、少なくとも私には絶対ありえない。
だって一駅前で乗車する高校は共学でトップレベルの学校だからね、私らなんて相手にされないからね。
これが天国と地獄。
現実はこんなもんだよね。
出会いがないんだから。
そんなこんなで高校二年まで女子仲間で毎日つるんで楽しんで時は過ぎちゃった。
高校三年春。先輩も卒業したから更に気楽な高校生活に入って、ふとやっぱりやりきれない寂しさを感じて。
私は親友にバカな話をした。
親友は中学からずっと付き合ってる彼がいて今まで私が彼氏が欲しいなんて言わなかったからかなりびっくりしてた。
人並みの恋がしたい❗
高校生活の最後の年。
親友が協力してくれると言ってくれて数日後。
放課後時間ある?って聞かれて着いてったらアイツが親友の彼氏と一緒に来てた。
見た目は本当にタイプでもないし、正直アイツは昔私の友達の友達と付き合ってたって聞いたことあるから私は思いっきり警戒してた。
親友の彼氏とアイツは男子高校に通ってるからそっちはそっちで私みたいに彼女がほしくなったみたいだって後からわかった。
だから紹介されたみたいで。
まあそれがたまたま私だったみたい。
その日は四人で電車乗って私の地元のショッピングモールまで出てきてボーリングをした。
なんか新鮮だった。
だって、びっくりするぐらい自然に楽しかったから。
予想外だった。
私に恋愛なんか無理かもって思ってたけど、できるかもしれない。
また一人で妄想してたわ。
帰りがけ家に送ると言ってくれて私の自転車をアイツがこいでわたしが荷台にまたがってた。
やっぱり男子はすごいなって背中から感じた瞬間だった。
なあ、付き合わへん?
おもむろに問いかけられて、正直びっくりしすぎて何も言えなくなってしまった。
そしたら明日また二人で会おってアイツが聞いてきた。
私はう、うん。じゃあ明日また放課後学校出る時に連絡するね。