翌朝。

「咲!おはよ!
私の家の前じゃ何だし、教室入ってから、話、聞かせてねー!」
「うん。」

私は、いつも菜香ちゃんの、家の前を通って通学するため、迎えに言っているのだ。

まだ菜香ちゃんに、話す心の準備が出来てないよー。

ってか、昨日、寝る前に、朱理くんが、

「明日、俺も、友達の夏等に話すから。おやすみ。」

って言ってた。
おやすみとかかっこよすぎるー!
あれ?
私今、かっこよさぎるって言ったよね?
まぁいっか。

夏等って、朱理くんの次にかっこいいって言われてる人だよね?
2人揃ってかっこいいって凄いなー。
食事の時に幼馴染って言ってたしね。

あー。
もう着いちゃった。

「「「「キャーーーー!」」」」

悪魔の叫びだ。
これは、朱理くんと柾井くんが、来たって印。
ほんと、女子ってうるさいよね。
って、まぁ私もその女子の1人なんだけどね。

こんな事思ってるうちに着いちゃった。
心の準備が出来てないよーって言っても、ダメ!絶対!って言いそう。
一回、言ってみよう。

「ごめわ。あのさ、まだ、心の準備が出来てないよー。」
「ダメッ!絶対!」

ほらね。
絶対言うと思った。
「分かった。あのね、私の親の都合で、朱理くんのお家に1年引っ越す事になったの。」
「えーーーーーーー!」
「静かに!」
「はい。それで?」
「それで、朱理くんって呼んだりしてるわけです。」
「ふーん。あの、如月S王子と?」
「うん。それでね、朱理くんとは、普通に話せるの。どうしてだと思う?」