続いて右から、いつまでも聞けるくらい心地良く、


落ち着いた低音の声が聞こえる。







名前は宗也(しゅうや)。






クール・・・無愛想って言った方がいいかもしれないけど、冷めてる男の子。





顔も整っているから、中学の時、毎日下駄箱には大量の手紙が入っていた。




まぁ、薫くんも人気があるんだけど、

たまに怖い部分が見え隠れするからか、宗也くんほどではない。









今日は、そんな二人が入学し、同じ学校になって初めての日。


一年も、私達二年も授業はなく、学級会長やその他もろもろを決めるらしい。




そ、そんなことより、大きな問題があるんだけど・・・











「ちょっと宗也!今お姉ちゃんの肩に触れたでしょ。

そーいうのやめてくんない?」


「そりゃあ隣に並んでたらぶつかるだろ。

姉貴もいちいちそういうこと気にしてないだろうし、


お前はそうやって気にしすぎるのやめたら?」




二人に、溺愛されてるという問題です・・・