ひょい。
あ、あれ?左手が軽く…
「え!いいよ優雅!自分で持つよー!」
私が左手に持ってた椅子を持ってくれていた。
「美華咲にいっぱい持たせてたら終わるもんもおわんねーよバーカ」
バカにしてくる優雅は、なんだかんだ言っても優しいからこれでもモテるんだなあ。
多分今も重いって気づいて来てくれた。
あとは…
「ほら。ここまで走ってこい。あ、美華咲が走ったら歩いてんのか走ってんのか分かんねーか」
こーゆー憎たらしいとこを直せばもっとモテるだろうに。