「おい!ハル!どこに行くつもりだよ!」
マサヤの大きな声で我に返り、またぼーっとしていたのだと気付かされる。
「ったく、そっちは1年生の下駄箱だろ?ハルはこっち」
腕を引っ張られ、上に“3年生”と書かれた下駄箱を見つめた。


どうやら、昔のことを思い出してしまったせいか自然と昔使用した下駄箱へ足が向かっていたみたいだ。