呆然としてそのまま道路の真ん中に座り込んでいると、目の前にスラッとした人間の脚が現れた。
「やぁお嬢さん、お目覚めかい。」
見上げると20代前半くらいのそこそこイケメンの男の人。
白のシャツに黒いジャケット、黒のスタイリッシュなズボンに黒光りした革靴を履いている。
ここまでなら普通の人間だが、彼には立派な黒い羽が生えていた。
私はびっくりしたものの、さっきの不思議体験で頭が困惑しており、それほど驚きが表に出なかった。
「あなたは誰なの?」
「俺はサク。
ボディから抜けたソウルを、行くべき場所まで届ける仕事をしてるんだ。
まぁ分かりやすく言えば、こっちの世界で言う“死神”みたいなもんさ。
そんで俺が君、中島里子の担当になった。
よろしくね~」
「死神…ってことは私、死んだの?」
「そうさ。君は今、ソウルだけ。
その証拠にさっきトラックが通ったとき、なんの衝撃もなかっただろう?
それはもう君にボディがないからさ。
5感があるのはボディのほうだからね。
ボディを持ってない今は、もちろん何の衝撃も感じない。
あ、ボディって言うのは君らが言う身体のことで__」
自分が死んだ衝撃を受け入れられず、この死神とやらの話なんぞ聞いていなかった…
「やぁお嬢さん、お目覚めかい。」
見上げると20代前半くらいのそこそこイケメンの男の人。
白のシャツに黒いジャケット、黒のスタイリッシュなズボンに黒光りした革靴を履いている。
ここまでなら普通の人間だが、彼には立派な黒い羽が生えていた。
私はびっくりしたものの、さっきの不思議体験で頭が困惑しており、それほど驚きが表に出なかった。
「あなたは誰なの?」
「俺はサク。
ボディから抜けたソウルを、行くべき場所まで届ける仕事をしてるんだ。
まぁ分かりやすく言えば、こっちの世界で言う“死神”みたいなもんさ。
そんで俺が君、中島里子の担当になった。
よろしくね~」
「死神…ってことは私、死んだの?」
「そうさ。君は今、ソウルだけ。
その証拠にさっきトラックが通ったとき、なんの衝撃もなかっただろう?
それはもう君にボディがないからさ。
5感があるのはボディのほうだからね。
ボディを持ってない今は、もちろん何の衝撃も感じない。
あ、ボディって言うのは君らが言う身体のことで__」
自分が死んだ衝撃を受け入れられず、この死神とやらの話なんぞ聞いていなかった…