目覚めた時、私は道路の真ん中にいた。

それも歩道ではなく、車道の真ん中。
私は何が何だか分からず、呆然としていた。

しかしそれもつかの間。
ものすごいエンジンの音が後ろから聞こえた。

振り返った時にはもう遅い。
大きなトラックが目の前にいた。ほんの数メートルだっただろう。

私は恐怖で声も出せず、ただ思いっきり目を閉じた。

もうダメだ…
咄嗟にそう思った。