「そうだ、清水さんって家庭科部だったよね?」


何を思ったのかそう聞く宮野くん。


「うん、そうだけど……」


「なら僕に甘いスイーツ作ってよ。僕好きなんだよね、甘いスイーツ」


え、甘いスイーツを作るの!?


って、そんなのむりむりむり!


なんてたってプリンのカラメルソースが食えたもんじゃない苦さになるレベルの私に甘いだなんて。


「無理だよ~だって料理苦手なんだもん」


「家庭科部なのに?食べたかったなぁ」


ぶー、と口を尖らす宮野くん。