放課後になっていつも一緒に帰っている友だちが声をかけてくれたけど、


「ちょっと用事があるから一緒に帰れないの、ごめんね」


と伝えた。


「じゃあ清水さん行こう」


宮野くんに声をかけられた私。


「宮野くんと花乃いつの間にそんな関係になったの~?」


ゆいりんがまるで私たちを冷やかすかのように見てきた。


「そんな関係じゃなくて、スイーツ作るからで……」


「スイーツ?」


ゆいりんはどういう事なのか全く理解していないようで、首をかしげた。


「僕のお願いで甘いスイーツ作ってもらうつもりだったけど、作れないって言うから教えてあげようと思って」


宮野くんは相変わらずの口調で私の代わりに返事した。