異様にゆっくりに見える先輩の動き。 「……んだよ」 「いっ、いえ‼」 鋭い視線を浴びて慌てて前を向く。 もしかして、私に合わせてくれてる? 脚の長い先輩は歩幅が広いのに、それを私の歩く早さに合わせてくれてるんだ。 ど、どどどうしよう。 絶対コレ先輩歩きにくいって‼ 私がもうちょっと早く歩いたほうがいいんじゃないか!? 先輩、ただでさえ黒いオーラ出してるのに‼