―――――――― ――――― 「ねぇね、寛汰」 「……何」 「地獄の支配人を見つけたらかくまって‼」 「は?……お前何言って」 「寛汰‼前見て前‼」 「はぁ……」 寛汰の背中にしっかり隠れて360度ぐるりと見回す。 「地獄の支配人って誰だよ」 「先輩だよ、爽夜先輩」 「ああ、あいつか」 溜息混じりに言う寛汰はだいぶ呆れているようで。 それでも、馬鹿だなお前って笑ってくれる。