完全に“恋人同士”ではないと思われる。 これで愛し合ってますなんて言ったらアンビリーバボーだ。 げっ、また先輩からだ。 掛けなおしてきやがった。しつこいやつめ。 結局なんの用だったんだろう。 電話には出ずに、窓から外を覗いてみた。 私の部屋の窓から見える景色は、先輩の家ではなく、家の前のただの道。 今日はその景色の中に先輩の姿があった。