会いたい。顔が見たい。 会って直接話してぇよ。 俺が何を聞いたって、悲しそうに謝るだけだ。それじゃわかんねぇよ。 そして。 一番恐れていたことは、軽々と現実となっていった。 『爽夜……私と別れてください』 澄香という彼女を、失いたくない。 「遠距離でも……」 『ううん、無理よ。距離が遠すぎる』 「澄香は……俺のこと好きじゃないのかよ」 『好きだよ?好きだけど……』 言葉を詰まらせる澄香。