夜10時。


いつもより早めに風呂に入った俺は、ベッドに横になっていた。



何もない天井を見つめながら、深いため息をつく。



明日から、学校休みか。

次に学校に行く日にはもう3年生で。そこに澄香はいない。





と、そのとき、枕元に置いていたスマホが激しく震え出した。



なんとなく。


なんとなく今はそんな気分になれなくて、誰からかも確認せずに無視を決め込んだ。