俺も歩くのを止めて振り返ると、ナツメの瞳が俺を捉えてる。 うわ、上目遣いやめてくれ。わざとなのか?可愛すぎんだろ。 「爽夜先輩」 中々応えない俺を急かすように名前を呼んでくる。 ────まいったな。 「好きってもんじゃねえよ」 言いながらナツメに寄る。顔を近付けながら俺は言葉を繋ぐ。 「愛してる」 キスを落とす前、囁いた。