でもまぁ、一度は好きになったんだ。 澄香は元気にやってっかな。ちゃんと友達作れてるか? 大丈夫……か。 「先輩、今何考えてますか」 「え?いや別に」 うわ、何コイツ。 俺の心ん中見透かしてんの?やば。怖いんだけど。 「ほら、これ」 「え?」 首をかしげるナツメに右手を差し出す。 その上には第二ボタン。 「欲しかったんだろ?」 「先輩ぃぃ」 おいおい、なんでそこで泣くんだよ。