「わわっ」
視界がぐらりと揺れた。
爽夜先輩が私の腰を引き寄せる。
ちょ、いやらしい触り方しないでくださいよ。
「どーしたら信じてくれんのかねぇ?」
「え……いや、あの?」
ち、近い。近い近い。
反射的に体を反らせるも、先輩が私の腰をしっかり持っているから無駄な抵抗として終わる。
「ねぇ?ナツメちゃん」
ジリジリと詰め寄られる。やばい。これじゃ、このままじゃ……
そう思ったときにはもう遅くて。
私は甘い甘いキスをお見舞いされた。
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