「ふぅ、はああああ」 大きく息を吸う。ここは屋上。きっと下までは聞こえない。 「私のこと‼……どう思いますか!?」 叫んだ。 同時に心も叫んでる。 助けてと。どうしようもないこの気持ちを、どうにかしてくれと。 先輩からの返事はない。 それでも待ってみる。 無言で先輩の瞳の中を見つめて心情を探ろうとするけど、やっぱりだめだ。わからない。 ねぇ、爽夜先輩。私のこと、どう思ってる? 心の中だけで、もう一度訊ねてみた。