くそう‼どこに言ったんだあの野郎‼ いない、いない。 3年のフロアにはいないのかな。 3年生がうじゃうじゃいる中で走るの嫌だな。 昨日も走ったけど。うわ、恥ずかしい自分。 そして最終的にたどり着いた場所。 「……はっ、はぁ……せ、先輩‼」 爽夜先輩は屋上にいた。 さっきとちっとも変わらない空の色。それがどこまでも広がっている。 「……ナツメ?」 先輩は不思議そうに目を見開いて固まっている。