「あの、葛城先輩いますかぁ?」 玲乃ちゃんは近くにいた先輩に猫なで声を出して、オマケに上目遣い。 うっ……何この子‼ 恐るべし。 「でも玲乃ちゃん、私ほんとに」 「何?……ナツメ?」 私の存在に気付いた先輩は、驚いた顔をする。 まさか教室にくるなんて思ってもいませんでしたよね。 「葛城先輩。私、ナツメの親友の玲乃です。少し聞きたいことがあるんですけど」 「あー、玲乃ちゃんね。何?」