「あの、玲乃ちゃん!?どこ行くの?」



「ふんっ」



「え、何それ‼なんなのその鼻息‼
──ってちょっと玲乃ちゃん‼」





玲乃ちゃんの鼻息に感心していると、ピタッと止まった足音。




「……3年……3組」




爽夜先輩のクラスだ。




「やだよ玲乃ちゃん、私先輩に会いたくないって」



「んなこと言ってたら何も進まないでしょ」



「そうだけど……」