早く吹っ切ろう‼ って、おかしい‼それもおかしい‼ 吹っ切るも何も、失恋したわけじゃないし? 何が悲しいってわけじゃないし? 別にね、支障が出ることなんてないんだから。 ただ、先輩と付き合う前に戻っただけであって。 何も、落ち込む理由なんてないんだから。 ──昼休みになると、玲乃ちゃんは私のところにすっ飛んできた。 私の腕を引くなり、 「行くよ‼」 と、連行されてしまったのだ。