「ねぇナツメ、昼休み空いてる?」 「う、うん」 「よし、じゃあこの話は昼休みにゆっくりしよう」 「……わかった」 そろそろホームルームの始まる時間だし、席に着こう。 ああ、なんか気分が晴れないなぁ。 「あれ、元気なくなってるな」 勉強をし終えて頬杖をつく寛太が、私を見るなりそんなことを言った。 寛太の呟きは無視して、机に突っ伏せる。 憂鬱だなぁ。 とても勉強する気にはなれないよ。