言った後に絶対後悔すると思うし。



ああもう。どうしたらいいんだ。





「あの、私……‼」



「うん」



「先輩のこと……」



「うん」



「……いし」

「爽夜？」



「…………ほえ？」




間抜けな声を出したのは他でもない私。



私の言葉を遮って、彼の名前を呼んだのは……誰？





「澄香……？」




先輩の名前を呼んだのは…………絶世の美女だった。




“澄香”と呼ばれた美女はカツカツと先輩に歩み寄って、先輩は私に背を向ける。