満杯になったお腹を擦りながら、帰り道を歩いていた。 その門を曲がればすぐ家がある。 帰ってからじっくり考えよう、なんて頭の中で呟きながら門を曲がると。 「……っ‼」 条件反射で体がびくっと震える。 「……ん、おかえり」 落ち着いた声が降ってくる。 「なんだその顔、埴輪みてぇだなー」 「は、にわ!?」 「埴輪」 「女の子に向かってそれはないですよ、失礼です‼」