「ちょっと大きくなった?」 ニヤリと笑いながら私と視線を絡ませる。 もうやめてってば。 そんな汚い手で触んないで。 そんな気持ち悪い声出さないで。 そんな気持ち悪い目で私を見ないで。 「……やめ、て……よぉ」 私が瞳から雫を零したとき、ガラガラとうるさい音が教室に響いた。 「せん……ぱ、い?」 「……チッ」 圭志は舌打ちをしながら私から手を離す。