「先輩のこと、なんで……」 「あー、まぁね。色々あってねぇ。 そんな怖がらないでよナツメ」 そんなことを耳元で囁かれながら、私は目を逸らした。 圭志の手がカッターシャツのボタンにかかる。 やだ、やめて。 またあんなことされるの? 嫌だ。 私は圭志の胸を両腕で押したり逃げようと抵抗してみるものの、手首を簡単に捕われてしまった。