「黙ってついてこないと今度こそどうなるかわかんないよ?」 「っ!?」 腕を引かれ、耳元で囁かれる。 ビクッと肩を上げた私を鼻で笑って、腕を掴んだままこいつは歩きだす。 「や、離してよっ」 腕をブンブン振っても離れない。 何コイツ、力強い…… ――青柴 圭志(アオシバ ケイシ) 私の元彼。 仮にも付き合っていた彼だ。