「ほらナツメ、送っていきなさい」 「いや……送るも何も、隣だよ?」 「つべこべ言わないの‼」 「…………」 つべこべって……。 まぁいいか。 外まで見送りしよう。 「わっ、さむ」 外に出てみると思っていたよりも寒くて、腕を抱えた。 「わざわざ外までありがとな」 「……今日の先輩は優しくてかっこいいです。どうしたんですか?」