お茶碗の中の白米と睨めっこしていると、横から箸が伸びてきて半分くらい持っていかれた。 「……先輩?」 「ん?ご飯貰った」 「いやあの、そうじゃなくてですね……」 「お母さん、めっちゃ美味しいです」 「そーお?ありがとうっ」 「……せんぱ……」 「ナツメも料理できたらいいんすけどね」 「そうなのよねぇ。こんなんじゃお嫁に貰ってくれないわよねぇ……困ったもんだわ」