日はすっかり短くなり、夏ならまだ明るい時間帯だ。 とぼとぼ、私たちは無音の中歩いていた。 何か喋ってくれないかな。 なんか気まずい。 何か話さなきゃ。何を話そう。ああもう嫌だ。 「ナツメぇ」 「……はい!?」 やけに気合いの入った返事をして先輩の方をみる。 「お前は幸せか?」 「…………」 なに、それ。 幸せ? どうなんだろう。