「ちょっと私は部屋に……」



と依夏ちゃんは階段をのぼっていく。





……2人きりになってしまった。





「はー」



「何~、ナツメお疲れ?」



「ん、お疲れ」



「よーしよし」




スルスルと私の頭を撫でる先輩。






悪い気はしない私はやっぱりどうかしてる。




「先輩?」



「何ナツメ」



「呼んでみただけです」



「なんだそれ」





時間がゆったり流れている。



私たち2人しかいないこの部屋は静まり返っていて────