「南雲!!」
朝10時半 オフィスに梶屋課長の声が響く。
その、オフィスにいる、全員が肩をビクッとビクつかせるのを横目に、名前を呼ばれた張本人の私は何食わぬ顔で課長の席に近づいて行った。
「何でしょう」
そう聞くと、ギロリと一重の目で睨まれ、
今日朝一で、私が出した資料をつきつけられた。
「なんだこれは?」
そう聞かれたので私は真面目に 否、至って真面目に「大谷㈱から注文を受けたのでそれに関する資料です」
そう言うと周りの空気がサーっと引いていき、みんなの顔が青くなるのがわかった。
「違うだろ。 何でこんなに入力ミスがあるんだ!!ふざけてんのか!」
すっごい形相で怒鳴られて、オフィスの、空気が凍りついたのを感じたけどそんな事お構いなしの私はカチンと来て言い返してしまった。
「課長!いくら私が馬鹿でも、仕事ノロいくせに輪をかけて出来が悪くても、不真面目にふざけてやった仕事なんてひとっっつもありません!」
課長のこめかみがピクピクしてる。
「…直ぐに直します。」
言いたいことは素直に言ったので私がミスした事に変わりはないし、資料を受け取り
早速ミスの直しに入った。
この、オーミオ製菓に入社して早2年。
私、南雲 志生 ナグモ シオ 25歳は営業2課で総務部員として、働いている。
うちの課長、桜江 生月 サクラエ イヅキ
年齢…32歳(予想)趣味…仕事(多分)
は、社内でも有名な鬼課長らしい。
それは、もう鬼畜の如く部下を叱りとばしては泣かせており、毎日、毎日煩くてかなわない。
「志生、あんた鬼課長に言い返すのやめてよ。気が気じゃないわ。」
うどんをすすりながら目の前で、同期の伊島 結衣 イシマ ユイが私に文句を言ってきた。
「だって、まるで私が真面目にやってないみたいに言うんだもん。 確かにさ真面目にやっても結果に伴ってないものは無意味な事ってくらいわかってるけどさ、平社員に一番近い役職の課長にくらいは努力も見てほしいなって……って言うエゴです。」
「エゴなのわかってんだね」
呆れながら結衣が突っ込んでくれた。
「でも、あの課長に言い返す勇者あんたぐらいよ。よく、できるわ。怖くないの?」
「うん、全く。微塵も、一ミクロンも怖くないよ。」
どうやら私以外の課内の人は課長が怖いらしい。
「え、好きなの?」
「え?まさか、課長にときめいた事なんて一度もないし、今後もないよ。」
そう、結衣に向かって答えると、結衣の顔がどんどん青くなっていった。
「じゃ、じゃあ、私もう行くね」
そう言って、結衣は私をおいて席を立った。
「おい」
結衣が、席を立つと同時に後ろから奴の声が聞こえた。
どうしようか一瞬考えて
「あー、もうこんな時間。仕事戻らなきゃー」
って言ってガン無視しようとすると、
「おい、お前の上司が呼んでるのに部下のお前は無視するのか?あ?」
チっ。と心の中で舌打ちしながら
ゆっくりと振り返るとそこには眉間にふかーいシワを作った課長様がいらっしゃった。
「あ、課長お疲れ様でーす。」
「無視したな。」
「嫌ですよ、課長ー。誰呼んだかわかんなかっただけじゃないですか。名前を呼ばない課長が、悪いんですよ?」
「………お前は………」
やば、話変えよ。
「てか、何用ですか?課長」
「……煩い阿呆に早く仕事に戻れと催促しに来たんだよ。馬鹿」
うわ、一言で2つも悪口入れてきたよ。この野郎。
「戻りますよ。課長が引き止めなかったら。」
それだけ言ってダッシュで課に戻った。
朝10時半 オフィスに梶屋課長の声が響く。
その、オフィスにいる、全員が肩をビクッとビクつかせるのを横目に、名前を呼ばれた張本人の私は何食わぬ顔で課長の席に近づいて行った。
「何でしょう」
そう聞くと、ギロリと一重の目で睨まれ、
今日朝一で、私が出した資料をつきつけられた。
「なんだこれは?」
そう聞かれたので私は真面目に 否、至って真面目に「大谷㈱から注文を受けたのでそれに関する資料です」
そう言うと周りの空気がサーっと引いていき、みんなの顔が青くなるのがわかった。
「違うだろ。 何でこんなに入力ミスがあるんだ!!ふざけてんのか!」
すっごい形相で怒鳴られて、オフィスの、空気が凍りついたのを感じたけどそんな事お構いなしの私はカチンと来て言い返してしまった。
「課長!いくら私が馬鹿でも、仕事ノロいくせに輪をかけて出来が悪くても、不真面目にふざけてやった仕事なんてひとっっつもありません!」
課長のこめかみがピクピクしてる。
「…直ぐに直します。」
言いたいことは素直に言ったので私がミスした事に変わりはないし、資料を受け取り
早速ミスの直しに入った。
この、オーミオ製菓に入社して早2年。
私、南雲 志生 ナグモ シオ 25歳は営業2課で総務部員として、働いている。
うちの課長、桜江 生月 サクラエ イヅキ
年齢…32歳(予想)趣味…仕事(多分)
は、社内でも有名な鬼課長らしい。
それは、もう鬼畜の如く部下を叱りとばしては泣かせており、毎日、毎日煩くてかなわない。
「志生、あんた鬼課長に言い返すのやめてよ。気が気じゃないわ。」
うどんをすすりながら目の前で、同期の伊島 結衣 イシマ ユイが私に文句を言ってきた。
「だって、まるで私が真面目にやってないみたいに言うんだもん。 確かにさ真面目にやっても結果に伴ってないものは無意味な事ってくらいわかってるけどさ、平社員に一番近い役職の課長にくらいは努力も見てほしいなって……って言うエゴです。」
「エゴなのわかってんだね」
呆れながら結衣が突っ込んでくれた。
「でも、あの課長に言い返す勇者あんたぐらいよ。よく、できるわ。怖くないの?」
「うん、全く。微塵も、一ミクロンも怖くないよ。」
どうやら私以外の課内の人は課長が怖いらしい。
「え、好きなの?」
「え?まさか、課長にときめいた事なんて一度もないし、今後もないよ。」
そう、結衣に向かって答えると、結衣の顔がどんどん青くなっていった。
「じゃ、じゃあ、私もう行くね」
そう言って、結衣は私をおいて席を立った。
「おい」
結衣が、席を立つと同時に後ろから奴の声が聞こえた。
どうしようか一瞬考えて
「あー、もうこんな時間。仕事戻らなきゃー」
って言ってガン無視しようとすると、
「おい、お前の上司が呼んでるのに部下のお前は無視するのか?あ?」
チっ。と心の中で舌打ちしながら
ゆっくりと振り返るとそこには眉間にふかーいシワを作った課長様がいらっしゃった。
「あ、課長お疲れ様でーす。」
「無視したな。」
「嫌ですよ、課長ー。誰呼んだかわかんなかっただけじゃないですか。名前を呼ばない課長が、悪いんですよ?」
「………お前は………」
やば、話変えよ。
「てか、何用ですか?課長」
「……煩い阿呆に早く仕事に戻れと催促しに来たんだよ。馬鹿」
うわ、一言で2つも悪口入れてきたよ。この野郎。
「戻りますよ。課長が引き止めなかったら。」
それだけ言ってダッシュで課に戻った。