放課後、私と聖太くんは二人で学校を出た。 聖太くんの家は学校から歩いて5分くらいの場所にあった。 白くて大きなお城みたいな家。 「豪邸だね! いいなー!」 「そう? とにかく上がってー」 「お邪魔しまーす!」 玄関で靴を脱いで、階段を駆け上がる。 「ちょっと茉奈ちゃん、早すぎるよ」 「早く早くー!」 聖太くんの部屋は廊下の一番奥だった。