両思いって知った時は、ホントに泣いた。

なんでなの?なんで私じゃないの?って。

でも決めた。二人を応援しなきゃって。

しょうがないよね。神様が私と海翔は合わないって決めたんだから。

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「おはよう、果奈。」

「おはよっ!夏希。」

「よっ!果奈、夏希。」

「んー、おはよー」

そっけない夏希の挨拶でも海翔は頬を赤くする。

「おは~海翔っ!」

そこから私たちは他愛ない話をして学校へ向かった。

私たちの通う桜坂(さくらざか)高校はそこまで偏差値も高くなく、

校則も厳しくなく、私達にとって最高の高校。

制服がめっちゃ可愛すぎるの。

ちょっと珍しい緑色のブレザーに、真っ白なブラウス、チェックのスカートに

真っ赤なリボン。

私がこの高校に決めた理由のひとつでもある。