昼休み

「夏希!お弁当食べよ?」

「あ、海翔~?一緒に食べよー!」

え?夏希、今無視した?ううん、気のせいだよね。

「な、夏希!」

……反応なし。

「あ、果奈!三人で食べよーぜ!」

海翔は優しいね。

「えー、私、海翔と二人で食べたいな~?」

「そうだよ海翔、彼女と食べなっ!」

何にも気にしないふりして私は教室を出る。

でもどこで食べたらいいか分からなくて、結果教室に戻り、1人ご飯。

時折聞こえる夏希の笑い声。それが地味に私の心に突き刺さる。

何とかこらえて、お昼休みを終えた。