教室で1人泣いていたら、

ガラガラッ。

ビクッとして教室のドアの方を見ると、

「え、東山君?なんでここに、、、?」

東山君は私のクラスメート。女子からそこそこモテている。

なんでもイケメンメガネ男子らしい。

私は興味ないけどね。

「オレは委員会の仕事があって…てか花宮なんで泣いてんだ?

なんかあったのか?」

「きやっ!」

突然東山君が私を抱き締めた。

「何があったかなんてわかんねぇけど、こーしてていいよ?」

「ご、誤解させちゃうよ?それに図書委員の柳田さんまだいるでしょう?」

柳田さんは東山君と同じ図書委員。

けっこう派手なグループのリーダー的存在。

それなのに図書委員なのは東山君を好きだかららしい。

「柳田なんてどーでもいいよ。花宮が泣いてる時に悪いんだけどさ、

オレ、花宮が好きだよ。」

「え、?」

なんで?東山君が私を好き…?

ガタンっ。

え?音がした方を見ると、そこには、