「クマさん…」

大ちゃんの匂いが移ったら嫌だし取りに行こう。

大ちゃんは好きだけど、歯医者さん臭くなるのは嫌だ。


立ち上がろうとすると、腕を掴まれて

理央君の膝の上に座る体制になった。

「千尋はこっち」



「でもクマさん…」



「俺よりクマさんがいいのー?俺傷付くなー、俺よりクマさんかー」



「理央君の方が好き」



「だってさ、大地よりも俺がいいって」



「いや、俺じゃなくてクマさんより理央の方がいいって言っただけだろ」



「大地の方に行かないってことは、俺の方がいいってことだろ?」



「理央が千尋ちゃんのこと、引っ張って抱きしめているから動けないんだろ」



「最終的に俺が好きって言ったからな」



んー…眠い。

2人のやり取りが面白いけど、眠気には勝てないや。