「千尋ちゃんが病院嫌いなのは知ってるけど、いい加減我慢するのやめなよ」



「寝てれば治るって言うし、病は気からって言うから」



「千尋の場合寝てても治らないから」



「理央君は人間の回復力舐めてるでしょ!!大ちゃんも何か言ってやって!!」



「千尋ちゃんは、元々風邪引きやすいし、体が丈夫な方じゃないから無理はダメだよ」



「大ちゃんまで、理央君みたいな事言うー…理央君ー、大ちゃんがお父さんみたいなこと言うー」



「こっちにおいで」

正面にある、理央君が座っている方のソファーに座った。


「千尋少し熱下がったね」



「うん、頭痛も治った」



「この調子なら明後日からは学校行けそうだね」



「うん!!」

やっぱりお医者さんじゃない理央君は好きだな。

理央君にくっつくと大ちゃんが

「千尋ちゃんこっちにおいで〜」

クマさんクッションを持ちながら、手招きしてきた。