「うーん…」

今何時だろ?


スマホは、リビングに置いてあるんだった。

時計は暗くて見えない…


腕を見てみると、点滴は外されていた。


冷えピタが、カピカピになっていて剥がれかかっていたから剥がして

リビングに捨てに行くと

「千尋ちゃん、眠れないの?」


「大ちゃん!!」

のんびりソファーで寛いでいる大ちゃんがいた。


大ちゃんに飛びつくと

「っおっと、どうした?」

ちゃんと受け止めてくれた。


「冷えピタ剥がれたから、捨てに来ただけ。理央君は?」



「理央は風呂入ってるよ。冷えピタ新しいの貼ろうか」



「うん」

理央君はお風呂かー。

そういえば、あのチャラ男帰ったのかな?


大ちゃんを待っている間、くまさんクッションをギュッと抱きしめていると

「持ってきたよ、そのクマさん本当に好きだね」

冷えピタの箱を持って戻ってきた。