が。

「ぐおっっっっっっ!」

ウラヌスはそれを一蹴する。

文字通り、悪質星人の懐に瞬時に入り込んで、蹴りを一撃。

鳩尾を蹴り込まれて、あっさりと悪質星人は床に突っ伏した。

「マジか」

「あの悪質星人が1発で」

どよめく店内。

ウラヌスが満足するには程遠い相手。

だが、これでいい。

ウラヌスが数値以上の実力を持つ事は、見る者が見れば分かった筈だ。

これでただの身の程知らずではない、本当に実力のある者がウラヌスに接触してくる。

やっとウラヌスが腕を上げるにちょうどいい相手が、食いついてくる。