かたん
 
 
「あぁ?何だ、七彩?どうしたんだよ?」
 
「んーん。なんでもない。ちょっと、トイレ…」
 
「ふーん…」
 
 
私を気に掛けることもなく、視線を手紙に戻す侑悟が、なんだか凄く憎らしくて。
 
 
 
ぽかっ
 
 
 
「ってーな!なんなんだよ!てめぇは!」
 
「侑悟のばーか!」
 
「あぁん?なんだって?」
 
「もぉ!知んない!」
 
「何、怒ってんだよ!おい!」
 
 
八つ当たりだって分かってるけど。
自分でも、なんで怒ったのか分からなくて。

 
 
あぁ。
胸が悶々とする。