ねぇ。
もうね。
ヒーローだけじゃ全然足りません。
どうしたらいいんでしょーか。
どんどん欲張りになっちゃうよ。
 
あたし、どうにかなっちゃうのかな…?
 
 
「むぅー…」
 
「なんだ?そんな顔して。今日は朝からヘンだぞ?お前。まぁヘンなのは変わらねぇか」
 
「ねぇ…。侑悟。その手紙…さ」
 
「あ?あぁ。これか。二年の女だな。さっき渡された。なんだって女ってのはこういう手紙なんざ好きなのか…全く理解出来ねぇな。こんな面倒くせぇことしないで、正々堂々向かってくりゃあいいのに」
 

そんなことを言う侑悟は、言葉とは裏腹に丁寧に手紙の文面を読み始めた。
 
 
 
 
なんか、嫌だな。
ここに、痛くないな…。
どうすれば、いいかな…。