それからいつもみたいに

たわいのない話。

『あ~、なんか寒ッ!
 もぅちょい厚着してきたら良かったぁ~』

なにげなく言っただけだったんだけど、

拓斗はちゃんと聞き逃さずに聞いててくれたんだね。

アタシがそう言った瞬間、

体がフワッって温かくなった。

何が起こったのかわからない。

『んッ!?』

「ちょっとはあったかくなったやろ?」