幸「ありがとうございました」

先生「退院おめでとう」

幸の母「本当にお世話になりました」

お母さんの車に乗っていると、信号で止まった。
背筋がゾッとした。
横断歩道が少しトラウマになったかもしれない。


久しぶりの家はとても懐かしくて心が落ち着いた。
入るとお父さんが迎えてくれた。

幸の父「おかえり。もう、大丈夫なのか?」

幸「うん、もうすっかり良くなった。この通りね!」

私は腕をぶんぶんふってみせた。
お母さんがクスッと笑うとつられてお父さんも私も笑った。