そう毎日のように食堂にあるお気に入りの席で

3人で話していると、愛夢の恋愛話になった。

愛来「時雨〜聞いてよ〜愛夢気になる人が出来

るなんて早いよね〜」

愛夢は正直好きな人も気になる人もコロコロ変

わる。

だから、またどうせ変わるんだろう、なんて思

いながら愛夢のほうを見た。

時雨「へぇ、そうなんだ。どんな人なの?」

愛夢「絶対見たらびっくりするよ。一個上の先

輩。」

愛来もどんどん質問をしていく。

愛来「かっこいいの?どんな感じ?なんのサー

クル入ってんの?」

愛夢「ボクシングやってるって聞いちゃった。

顔はかっこいいよ。少しキツそうだけど

よく見たら結構可愛い顔してるし、

ちょっと悪そうな感じが一目惚れしたんだよ

ねー。」

愛来「悪そうな感じ?へぇ、興味あるな。」

愛夢「髪の毛の毛先が赤いの。昔染めてまた黒

にして失敗したのかな。」

愛来「え〜その人、大丈夫?赤い髪ってやだな

あ。名前知ってんの?」

愛夢「谷口日菜太(たにぐちひなた)先輩だっ

て〜ひなたって可愛くない?」

2人は話を盛り上げているけど何が面白いのかわ

からない。

そもそも、話したことない人をよく好きになれ

るな。

この面食いめ。